離島と都会を行き来する診療看護師のブログ

primary care NPとして離島での道を開拓する

麻酔のトラブルシューティング:喉頭展開しても見えない!

Cormack分類とMallampati分類を使用

 

Cormack分類

いわゆる「コーマックグレイド」

喉頭鏡による喉頭展開時の視野のゴールドスタンダード

グレードⅠ~Ⅳ

Ⅰ声門のほぼ全体が観察できる

Ⅱ声門の一部が観察できる

Ⅲ被裂軟骨部や正門は見えないが喉頭蓋は観察できる

Ⅳ声門も喉頭蓋も観察できない

ベテラン麻酔科医でも喉頭鏡を用いた場合、5~20%でスムーズに挿入できないという報告もあるらしい

★Cormack分類は喉頭展開した時の視野

 

 

Mallampati分類 マランパチ分類

気管挿管が困難が同化を推測するための診察所見の1つ

立位か座位で(★臥位では不可に注意

自発的に開口してもらい

可能な限り舌を突出させた状態で咽頭を観察する方法

クラスⅠ~Ⅳ

クラスⅠ:口蓋弓、軟口蓋、口蓋垂が見える

クラスⅡ:口蓋弓、軟口蓋は見えるが、口蓋垂は舌根に隠れて見えない

クラスⅢ:軟口蓋のみが見える

クラスⅣ:上記全てが見えない

★Mallampati分類は開口し舌突出した際の視野

 

リスク回避するためにも、マランパチ分類で評価しておくことが大事

 

恐ろしい・・挿管困難・マスク換気困難

気道確保困難の既往

気道閉塞症状の有無 

  SASやいびき 気道閉塞症状や嗄声、嚥下困難

気道過敏状態の有無

  気管支痙攣や喉頭痙攣による気道閉塞が起こりやすい

  風邪も症状改善後半月以降の麻酔はこのため

肥満 BMI>30

開口障害の有無  2横指以下

開口時の咽頭所見 マランパチ分類ⅢⅣ

小顎症

下顎前方移動の制限の有無

 ULBT:upper lip bite testを用いて下顎の前方への可動域を調べる

頸椎可動域 特に頸部後屈が制限されている場合

甲状切痕ーおとがい間隔、胸骨切痕ーおとがい間隔

 甲状切痕ーおとがい間隔 6cm

 胸骨切痕ーおとがい間隔 12.5cm

先天性症候群や後天性病変

 奇形や後天性病変など Down症候群など

46歳以上、男性、あごひげの有無

画像、肺機能検査 気道狭窄や頸椎の変形、偏位

 

誤嚥の危険性

①絶飲食の有無

②胃内容物停滞状態 痛みや外傷にて

③妊婦

④胃腸障害 イレウスや食道裂孔ヘルニア等

 

最悪の状況にならないようにするためにも、これらを用いて術前に気道確保計画を立てることが重要

 

 

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