離島と都会を行き来する診療看護師のブログ

primary care NPとして離島での道を開拓する

こんなNPは絶対初めて!!片道1100kmの離島応援勤務の実際③ HondaJet編

この度、徳洲会にて本格運用が始まった徳洲会ホンダジェット、通称徳洲ジェットに早速乗せて頂ける機会を頂いたので、やっとご紹介できます!

 

現在は糖尿病内科で業務をしてますが、外科時代からの名残で外科オンコール業務やER当直業務など、看護部や各診療科のサポートの下、糖尿病内科以外でも実践させて頂いております。

離島応援は、当院外科がメインで診療を行っていることもあり、外科応援が主体となっています。

 

◆◇◆1日目

徳洲会ジェットの本拠地はなんと八尾空港

八尾空港の職員も、徳洲会ジェットが1番目立ってかっこいいそう!

 

ドーーーーーン!!かっこいーー 男子の憧れ^^

八尾空港

主として航空宣伝・写真測量・操縦訓練などの事業用や自家用の小型航空機やヘリコプターの発着に利用されているほか、陸上自衛隊や消防・警察の航空隊が利用。関西圏のゼネラルアビエーションの拠点。

 

この日は、午前中八尾で仕事 糖尿病患者回診 PICC1件(手技時間約3分)

12時30分 病院発

当院からは車で15分足らずで到着できる 近い!

副院長の奥さんが迎えに来て頂き、自家用車で送迎して頂いた 優しい

電車とバスを乗り継いで伊丹空港に行くより何倍も楽

 

12時45分頃 空港到着

航空会社で簡単な説明を聞いて、すぐに搭乗

離島にない手術道具をいつも大阪から持ち込むが、腹腔鏡鉗子や糸針など空港手荷物ではややこしい手荷物もそのまま持ち込めてかなりスムーズ。

 

プライベートジェットだが、客室乗務員的なお姉さんも搭乗し、色々説明してくれた

 

操縦士含め7人乗り

中は直立できるほどの高さはないが、座れば圧迫感もなく高級感満載

なんせ、個人用の数億円の乗り物に乗る贅沢なんてそうそうない というかない

●柔らかくリクライニング自由な座席

●大きなテーブル

●高級そうな水

●Walkersのクッキーなどのお菓子サービス

●専用のスリッパとブランケット

多分ここにあったら何でも高級そうに見える

今回は、副院長の外科部長と手術応援

しかもなんと、離島見学希望のNP学生2名も同乗させてもらえた!

もちろんタダ!

すごい徳洲会!!

13時 4人で乗り込み出発

13時20分頃 いざ離陸

大阪の街並みを見下ろしながら上空へ

シートベルト着用サインも酸素マスクも民間機同様

高度が安定したら、操縦士がコックピットにある複数の画面やスイッチを丁寧に説明してくれた

フライトレーダーかっこいい

そしてなんと、、、

 

 

まさか、、、

 

 

 

上空1万メートルの大空で副操縦席に乗せてもらえた!

すごすぎる。楽しすぎる。そして怖すぎる。

どこかに触れたら取り返しがつかないことになりそうな得体の知れない恐怖と、二度と見れることはないだろう目の前の世界にアドレナリンがビンビン分泌されるのを体感するほどの興奮でやばかった

15時30分 そんなこんなで離島の空港へ

着陸もすごい柔らかい

民間機の着陸の瞬間、あの独特な衝撃を想像し構えていたが嘘のよう

地面がゴムのように感じる程のサスペンションで接地

パイロットが凄腕なだけではない感じ

どっちにしろ、あっという間に離島到着

楽すぎる。。

1100kmを移動したなんて思えない手軽さ

●乗り換えなし

●待ち時間なし

まさにNo Stress!! Happy new HONDA

誰もいない滑走路を歩いて移動し、通ったこともない事務所を通って空港内へ

ホテルのバスが病院まで送迎してくれる

 

16時 病院着

16時10分 手術患者にPICC挿入(手技時間 約5分)

17:00 医局の車を借りて徳之島見学

徳田虎雄顕彰記念館やらクジラが見れる岬へ

夜は島の病院スタッフが店を予約してくれていて島料理でおもてなし

 

◆◇◆2日目

7時 医局回診

8時30分 麻酔準備

9時 癌根治手術開始

  執刀医:八尾外科医 第一助手:八尾外科医 第二助手:NP

  麻酔科:離島産婦人科医兼麻酔科標榜医

  直接介助:離島看護師

 

かなり大変な手術だったが、無事に摘出し縫合完了

外科副院長は翌日外来日のため一足先に民間機で帰阪

二人で閉創

 

僕らは万が一手術が長引いた場合を想定し翌日の飛行機にしており、17時お土産を買いながら島料理を

昼飯抜きだったため、超絶空腹状態からの、油ソーメン、あおさの天ぷら、島じゃがコロッケ、ヤギ刺し、地元の刺し盛り、ヤギ汁にたまごおにぎり、、、

うますぎる。。。

パッションフルーツが入ったサワーがおすすめで学生も喜んでくれた

 

◆◇◆3日目

7時 医局回診

8時45分 医局会

9時 術後患者を見に行って

9時10分 病院出発

 

帰りは民間機

病院事務さんに車で送迎して頂いた

10時20分 フライト

11時20分 乗り継ぎ空港

12時50分 フライト

13時55分 伊丹空港到着

昨日の手術道具を離島空港で預けており、流れてくるまで待機

 

14時20分 空港バス

15時 近鉄乗り換え

15時30分 近鉄八尾到着

16時 歩いて病院へ

16時10分 PICC挿入1件(手技時間2分)

17時 糖尿病内科患者を一通り診て退勤

 

まとめ 当院~離島病院 所要時間

行き 3時間30分 by 徳洲会ジェット 

帰り 7時間10分 by JAL

 

なんと倍以上の差!!

恐るべしプライベートジェット

 

いつもいつも調整してくださる離島の院長、看護部長、事務、医局秘書さんありがとうございます。

そして、このような業務を快く調整してくださる八尾のスタッフにもいつも感謝です。

 

何度も発信しておりますが、離島こそNPが活躍すべきフィールドです。

興味のある方もない方も、一度離島医療を経験してみてください。

NPとして新たな自分に気づけると思います。

そして、離島で活動するNPがもっと増えていくことを期待しております。

 

見学生コメント引用

3日間ありがとうございました。

たくさん見せて頂いて、手術も一緒に入らせて頂けてほんとにいい経験となりました。

今回の経験を活かしていけるよう今後も頑張ります。本当にありがとうございました。

ご飯もご馳走様でした。先生方にもお礼をお伝え頂ければと思います。

 

目にも止まらぬ速さのpicc挿入に始まり、糖尿病治療の奥深さ、ホンダジェット体験、麻酔、オペなど、徳洲会でしか出来ない貴重な経験をさせて頂けた事で、今後の進路を考える上での視野が大きく広がりました。自施設をクビになった暁には、徳洲会で雇って頂けたら幸いです。コロッケ好きな先生、観葉植物を愛する先生、八尾並びに、徳之島の皆様に、感謝していたと宜しくお伝えください。

またお会い出来れば、大変嬉しく思います。ありがとうございました!

 

 

www.rito-np.com

 

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