Ⅰ型アレルギーを主とする即時型過敏反応で、ヒスタミンが遊離されることによって起こるショック状態をいう。血液分布異常性ショックの1つ
COVID-19ワクチンでも散々ニュースに取り上げられており、もはや家庭医学用語レベルに浸透している
今回は、アナフィラキシーショックの対応について復習
【誘因】
IgE抗体を介する免疫学的抗原・抗体反応(2回目以降に強く起こる)
・特に抗菌薬 そば(食べ物) 虫刺症 輸血
○アナフィラキシー様反応
原因物質が直接補体を活性化して起きる(初回曝露から発症)
造影剤 NSAIDs
病態としては、
『全身に血管透過性亢進による浮腫が生じている状態』
内因性ヒスタミンが大量に分泌され、様々な症状を生じる
時間にして、《数秒~30秒以内》
血管拡張し血圧低下
血管透過性が亢進し循環血液量が低下し血圧低下
全身浮腫
喉頭浮腫にて気道狭窄
気管支平滑筋が収縮し気道閉塞
特に気道狭窄による呼吸困難が怖い!
早期に生じ、致死的
stridorやwheezingが聴取
治療としては、
気道確保 ←気道閉塞
酸素投与 ←肺水腫に対して(人工呼吸)
急速輸液 ←循環血液量の確保
薬物治療 ←アドレナリン
←抗ヒスタミン薬
←副腎皮質ホルモン
アドレナリンは、cAMPを介してアナフィラキシー反応を抑制する
0.3mgを大腿外側へ筋注(右大腿がエビデンスあり?)
α1アドレナリン受容体刺激
- 血管収縮と気道粘膜浮腫抑制
β1アドレナリン受容体刺激
- 心収縮力増大
β2アドレナリン受容体刺激
- 気管支拡張が得られるとともに肥満細胞と好塩基球のcAMP産生を増加させて脱顆粒抑制をするためアナフィラキシー反応自身の軽減
★β遮断薬内服中は、グルカゴン静注しアドレナリンも筋注
抗ヒスタミン薬について
- H1 blockerとH2 blockerを併用
使用例:
ポララミン注5mg 1A
ファモチジン静注20mg 1A
生食100ml に溶いてdrip