離島にいる診療看護師のブログ

primary care NPとして離島での道を開拓する

麻酔におけるトラブルシューティング 咽頭痙攣

適切なトラブルシューティングができてこそ、その実践を任せられるし、信頼を得ることができる。 麻酔も同様 特に麻酔は生死に直結する業務で有り、専門性が特に高い。 その中で、まず1例 『咽頭痙攣』 咽頭痙攣とは、、、 日本救急医学会より抜粋 喉頭痙攣…

尊敬する先輩NPの言葉

診療看護師(NP)はどんな仕事するの? NPって何? NPって必要? 先輩NP達は、設立当初は相当なバッシングに合いかなり大変だったとのこと それでも先輩達は、徐々に徐々に周囲を理解させ、現在に至る。 まだまだ認知度も十分とはいえないが、先人達…

NPおすすめ本⑦ 麻酔

麻酔編最後です。 『Guidebook of Perioperative Patient Care 周術期管理ナビゲーション』 医学書院 この本は、周術期管理全般をオールカラーで図示しておりとても見やすい。そして写真や呼吸器グラフィックも多数使用されていて、とっつきやすい印象。 周…

NPおすすめ本⑥ 麻酔

今回も麻酔関連 『CRITICAL CARE MANAGEMENT 重症患者管理マニュアル』 出版 メディカル・サイエンス・インターナショナル これはかなり上級者向け。 一定の麻酔レベルに達した人が、更に細かい生理学や臓器障害に関して学べる1冊 周術期管理において、最終…

NPおすすめ本⑤ 麻酔

今回も麻酔関連 『麻酔科研修チェックノート 第6版 Check note for all clinical anesthesia residents』 これはポケットサイズで持ち運びに便利 ポケットブックだが内容は充実していて要点がまとまっている! これも、麻薬の使用方法や術前、術後管理まで幅…

NPおすすめ本④ 麻酔

今回は麻酔に関わるNPも多く、大学病院では独自のルールで海外に習い麻酔看護師も活動されており、今後看護師が麻酔に関わる機会は拡大していくことが予想される。 麻酔医はいわゆる全身管理、呼吸循環のプロフェッショナルで、薬理の知識も幅広く求められる…

褥瘡治療戦略

■ポイント① WBP WBPとは、創面環境調整(wound bed preparation:WBP)といい、4つの重要項目が挙げられる。 Tissue non-viable or deficient の改善 (壊死・不活性組織の管理) Infection or inflammation の改善 (感染・炎症の管理) Moisture imbalance …

離島NPの位置づけの模索②

落とし穴の正体 それは、 【無診察治療等の禁止】 『医師の診察』が行われてからではないと、医師法第20条違反 この原則があることから、現在の診療看護師の肩身の狭さが伺え、医師会の反対勢力のカケラがここに存在する。 あくまで、診療看護師は、海外の様…

離島NPの位置づけの模索①

離島は言わずもがな、モノ不足とヒト不足 ※これは、どちらも調達困難という意味も含む 医師が少ないため、医師業務の一部を担える診療看護師の需要がある 看護師目線で更に噛み砕くと、 病棟看護師の意見として、病棟管理をする医師が少ない 外来看護師の意…

麻酔科術前アセスメント  特定行為講座:麻酔

麻酔科術前アセスメント 麻酔に関わる診療看護師や特定行為研修の麻酔科パッケージ、麻酔看護師など、看護師が麻酔に関わる機会が増えつつある。 そこで、麻酔に関する基礎知識として、術前アセスメントのテンプレートを一部紹介 術前診断;△□○ 予定術式:△□…

巻き爪治療のマイスター 略して巻き爪マイスター!!

褥瘡学会の企業展示で目を引いたのは、この『巻き爪マイスター』 今までは、爪に穴を空けてワイヤーを通して・・・と面倒くさかった巻き爪矯正法 巻き爪治療には主に3種類の治療法がある ・テーピング法 痛い指側にテープを貼って食い込まない様にする対症療…

診療看護師(NP)の立ち位置の模索

現在診療看護師NPの働くフィールドとして、 都会の急性期大病院 田舎の急性期病院 慢性期病院 クリニック 施設 訪問看護ステーション といったところであろう。 診療看護師(NP)は国の制度には至っていない(詳細は過去のブログを参照)が、制度化(※1)に…

第18回日本褥瘡学会 九州・沖縄地方会学術集会

2021年4月24日、大分駅前のホルトホール大分で開催された。 これまで日本褥瘡学会には参加してきたが、離島に行ってからは初。 内容は昨年度末に改定された日本が誇る褥瘡武器、【DESIGN-R2020】の紹介を中心に、各皮膚科医、形成外科医、WOCN等々から症例報…

『日本看護協会主催 第3回NP教育課程修了者の交流会』に参加して個人的感想

他団体、医師や他医療職になかなか正しく伝わらない我々診療看護師制度だが、看護職にもまだまだ馴染みがない上に、診療看護師自らが何をして何をしてはいけないかよく理解していない。自分たちが分からなければ、他職種は理解できなくて当然だ。 そもそも、…

貧血の鑑別 網状赤血球数 千分率?

貧血定義 男性Hb<13g/dl・女性<12g/dl 高齢者の10-20%で貧血があるらしい その原因は、 鉄、葉酸、ビタミンB12の栄養欠乏によるもの1/3 慢性炎症、腎性貧血が1/3 それ以外が1/3 貧血のアセスメントは、 『貧血の頻度からの鑑別』 『網状赤血球、LDH、平均赤…

特定行為講座 栄養基礎 経管栄養編 カロリー計算 NPC/N

たまたま、栄養学の先生と仕事をさせていただく機会がありおもしろかったので、臨床で使える知識を端的にまとめておく。 その先生の口癖は『パーキロ』 なんでもかんでもパーキロパーキロ、パーキロ先生 その先生には、数字が【/kg】で自動的に置き換わる便…

ホワイトデー🍫

主人が各部署からバレンタインのチョコをいただきました! ありがたい、ありがたいのですが病棟単位でいただくと(小さい箱のチョコ数個)おかえしのホワイトデーは部署(20人弱)の方々が全員口に出来る数が入った菓子折りレベルのものを返さねばならないの…

離島の通販・宅配の心得

引っ越す以前は楽天市場さんの利用率が高かったのですが、離島に引っ越してからは送料(離島料)が高いのでamazonさんの利用率が高いです。 楽天さんは楽天ブックス・楽天24など楽天運営のショップは一定条件等満たせば送料無料ですが、やはり扱う商品量が少な…

離島にいる診療看護師の妻(看護師)のブログ

初めまして!! 妻です(´・ω・`) 診療看護師の主人が離島入りした1か月半後に、小学校低学年の子供2人と共に昨年(2020.8)引っ越しいたしました。 離島での生活は驚くことばかりです。記録として残しておくとともに、大自然と美しい海が素敵な離島での子育て…

正月三が日の腹痛

70代女性 主訴 臍部周辺痛 episode 昨夕から間欠的な臍周囲の痛みがあり、改善しないため来院 vital sign 異常なし 下痢嘔吐無し 臍周囲軽度圧痛 平坦 軟 筋性防御無し ここまでで、commonな鑑別としては腸炎が疑われるだろう。 しかし、正月シーズンはもう…

2021年 明けましておめでとうございます❗️

1日でも早くコロナが落ち着きますように。 なんと❗️❗️新年早々自宅前の沖に海亀が遊びに来てくれました❗️ 素敵な元旦 素敵と言えば 昨年の11月にお迎えした福の神ぷうちゃん↓ 自宅前の沖でフヨフヨ泳いでいたのを網で簡単にすくえました。簡単に捕まえられ…

特定行為講座 【感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与】抗菌薬の使い方の基本 セフェム系とペニシリン系

NPなら在宅でもERでもICUでも感染症の知識は必須 各施設、指導医毎に様々な使い方があるだろうが、当院の師匠の型を紹介。 ※点滴抗菌薬使用開始前は必ず血液培養始め培養提出を忘れずに! ○Cephem系 第一世代 CEZ:セファゾリン 特徴:MSSAに100%感受性 MSSA…

特定行為講座 【糖質輸液又は電解質輸液の投与の調整】【脱水症状に対する輸液による補正】張度

細胞膜には水が通れる小さな孔があいている。 通常、他の物質は自由に通ることができない。 細胞膜の孔は半透膜の孔よりわずかに大きく、水以外に尿素が通ることができる。 細胞膜を介して水を移動させる力を、張度(有効浸透圧)と言う。 輸液を考える時に…

特定行為講座 【糖質輸液又は電解質輸液の投与の調整】【脱水症状に対する輸液による補正】浸透圧

浸透圧の考え方 浸透圧は物質の濃度に比例する。 濃度の単位は、mmol/Lを使う。 体内には陽イオン、陰イオン、電離しない物質が存在するので、 計算式 浸透圧=陽イオンの濃度の合計+陰イオンの濃度の合計+電離しない物質の濃度の合計 となる。 そして、全…

特定行為講座 【糖質輸液又は電解質輸液の投与の調整】【脱水症状に対する輸液による補正】血管内脱水と細胞内脱水

脱水の鑑別として、どこの水が足りてないかを考え、どこに水を補充するかを考えることが重要 低Na血症の鑑別にも重要だが、これが難しい。 まずは、血管内脱水 いわゆる細胞外液量減少 所見としては、 頻脈 Capillary refill timeの延長 ツルゴールの低下 口…

特定行為講座 【糖質輸液又は電解質輸液の投与の調整】【脱水症状に対する輸液による補正】mEq/L 電解質の単位について

モル mol 懐かしい響き。説明できる看護師は少ないのではないだろうか? 粒子の数を表すmol 1mol=6.0x10の23乗個 そして、molに電荷をかけたものがEq(equivalent) Naは電荷1なので、1mol=1Eq Caは電荷2なので、1mol=2Eq 臨床ではmをつけたmEq(メック)を使う…

炭酸脱水素酵素阻害薬の機序

電解質がわかれば体の中がわかる。 ということで、利尿薬関連でおさらい。 今回久しぶりに使用した、炭酸脱水素酵素阻害薬の機序から復習。 重炭酸イオン[HCO3-]は糸球体で濾過され、そのほぼ全てが近位尿細管で再吸収される。 尿細管腔のHCO3-はそのまま…

インスリン単位量の考え方

スケール指示など人それぞれ単位数の決定方法はあると思うが、指導医に教わった簡便な考え方を紹介。 基本 インスリン初期量を 0.2~0.5単位/kg/日 と設定 60kgの人には、12単位~30単位/kg/日 となる。 低血糖リスクが高い人には、少なめから開始し、リスク…

離島の台風事情

台風が来るたび、 「災害級の被害」 「次のは本当にやばい」 「命を守る行動を」 実際に最接近した際は、ボンネットが飛んでいく、雨戸を閉じても隙間風で窓ガラスが割れる、海水面が上昇し浸水する、病院の看板が折れるなど被害は甚大だが、大抵は少しそれ…

特定行為と倫理観

特定行為に限ったことではないが、医療行為を実施するにあたり倫理観を考える時が多々ある。 ・自殺による心肺停止蘇生後の家族介護の重さ ・アルコールが止められないアル中患者の繰り返す重症急性膵炎 ・施設に帰る度に増悪する褥瘡 などなど挙げていくと…