離島と都会を行き来する診療看護師のブログ

primary care NPとして離島での道を開拓する

進化する医療用品 三方活栓

離島あるあるとして、使用している医療機器が一昔前

 

テープにしろ、針にしろ、輸液ポンプにしろ、手術器具にしろ、まだこれ使ってるの?まだこうしてるの?という疑問は多い。

 

逆に、患者のため(離島応援に来てくれる医師のため?)に、最新の診療器具や手術器具を導入し、応援元病院よりも良い機械が島にあるといったギャップもあったりする。

 

実際に相談があった案件①【三方活栓のふた問題】

ご存じの通り、巷ではプラネクタシュアプラグといった、ふたなし三活が使用されている。それに慣れた看護師からするといちいちふたをつけ外しすることに慣れておらず、現に都会からの応援ナースから私に、「新しい三活導入してください」とお願いされたことがある。(師長にいってもだめだからNPに相談したとのこと)

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ふたなしで直接シリンジから注入できる三活は確かに便利だし、ふたつきの三活だとベッドサイドに外したふたやふたのケースが置き去りとなり、患者の下敷きとなると褥瘡発生するというトラブルもある。

 

逆に、ふたなし三活は投与の際に弁にはねかえされ外れてしまうことや、急速静注に支障がある場合があること、内部のデッドスペースに薬液が残り、後に思わぬ薬効が生じることもあり、両者メリットデメリットがあるのはどれも同じ。

 

実際、離島で新しい三活を導入しようとは思ったが、たまたま忙しく相談をしてきた応援ナースには悪いと思いながらも上司へプレゼンするのを後回し後回しにしていた。

 

すると、応援ナースの病棟とは違う病棟師長からふいに相談があり、新しい医療機器を取り入れる話しとなり、その師長とNPで進めて欲しいとのことだった。

 

待っていたわけではないが、結果待っていたら施設がうごいた!

 

現場から三活や動脈ラインなどの不満やネット情報から取り入れたいという声が広まり、院内のプロジェクトになった。

 

まさしく、先輩NPの言葉の通りだと実感した。

 

私が、相談があった時点で、「この三活にしましょー」と1人で叫び、値段や利便性をいくら訴えても動かなかっただろう。

 

しかし、組織から依頼があるとすれば、既に流れはできていて、導入するかしないかではなく、何を導入するかのレベルで話ができる。

そして、実際しようするとなれば、使用したことがあるスタッフが率先して使い方や注意点を説明して いくことも重要となる。

 

NPとしての看護師に対するこのような関わりも、信頼獲得に向けた、医療の質の向上に向けた重要な役割だろう。

 

今回は、意図せずして物事が進んだが、これからは意図的にこのように仕向けていけるように成長したい。

 

 

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