離島にいる診療看護師のブログ

primary care NPとして離島での道を開拓する

外科NPの働き方例

いつもブログを閲覧していただきありがとうございます。

応援メールもありがとうございます。

◆業務レポート◆ 2022年4月~6月

  • 予定手術応援:51例(消化器外科・肝臓外科・呼吸器外科)
  • 緊急手術応援:7例
  • ER応需:30例
  • PICC挿入:20例
  • 創傷処置:33例
  • 病棟主治医(NP):8例 等々

  ★処置は研修医や特定行為Nsへ指導

ざっくり集計してみただけだが、離島とは比較にならないほどの症例数と手技依頼数!

離島1年が都会での1ヶ月に匹敵する 下手したら2週間

今まではなんだったんだと思う程

 

現在、消化器外科、肝臓外科、呼吸器外科を跨ぐように業務を行っている

3科医師は総勢20名程度 

10年目以降が多く皆医長やら部長で、外科医なりたてが少ない環境は必然とNPを必要とする環境といえる

例えるなら【初期研修医と外科上級医の間的なポジション】

※NP絶賛募集中(マウントとらない人)

 

それぞれの手薄な部分に入り、タイムリーな医療を提供できるように周囲のバランスを見ながらその日の業務を決めている

病棟代行業務を行いながら、ICや主治医しかできない業務があれば、

手洗いし手術応援として主治医と交代する・・・

 

入職当初は術式や基本手術手技の習得のために予定手術に入っていたが、現在は基本的に予定手術には入らず、毎日1~2例ある緊急手術要因として病棟やICUにいる患者をみて回っている

 

病棟にいると、看護師からたくさん声をかけてもらえるようになってきた

リーダーNsからは、

この薬飲ませていいの? 食上げされてないけど 点滴まだ続く?・・・

担当Nsからは、

この心電図って? 血圧低めなんですけど おしっこがでてなくて

処置いつこれそう? 皮膚がただれてて薬出して ・・・

 

普段こういうことを手術中の医師に電話しては、オペ室Nsに軽く遇われたり、主治医にキレられたり、、、そのくせチーム制ではなく主治医制なので、他医師の介入はよっぽどな時。夜勤になるともっと困るからまだかまだかと折り返し電話を待ち、タスクが消化できず机には付箋の山、余裕の超過勤務。。。

 

そんな環境はNPが介入し少しずつ改善してきている

 

病棟Nsは指示確認のために手術室に入ることはなかなかできないので、彼女らの代わりに手術室に立ち寄って、状況報告し、指示を聞き、指示を出され、タスクを消化し感謝される

立ち寄るのは簡単だが、これまたテクニックが必要で、

●端的な状況報告 ●assessment、そして

出された指示を実行する能力が求められる

手術中に1から10まで指示を細かく出すことは困難であり、ここでの会話はざっくり

それで自分で必要な検査を考え、検体を提出し、各種検査を行い、補液するなり抗菌薬を変えるなりドレンの位置を調整するなりPICCを挿れるなり、、、

このストーリーの中で不安要素は適宜その辺の医師に助言をもらいながら完遂させ、主治医に引き継ぐ こんな感じ

話しかけやすい、相談しやすい医師はいればいるだけ自分が仕事がしやすくなるので、人間関係構築スピードは確実にNPになってから鍛えられたし、なにより上達すべき能力!逆にコレがしょぼいNPは僕の知る限り組織で機能していない

 

Nurse Practitionerだったら、この事前の指示受けすらもいらず更にスピードアップした質の高い医療を提供できるようになると思うので、早く現行法の改正を求む

 

主治医からしたら、病棟Nsはピンキリでできる人もいればいけてない人もいる

そういうところも含めて、NPは病棟Nsが言うより状況が理解しやすい、病棟Nsに言うより理解してくれる、言ったことをやってくれる(やれることが幅広いことも有利な点)し、

病棟Nsからしても、キレられるストレスから解放され、処置や退院調整、翌日の処方等々病棟業務が着々と進み、患者を待たせることが減り、超過勤務も減る、まさにwin-win_!!

 

営業職のように足繁く医師の元へ通い、病棟へ帰り信頼を獲得してきた

足で稼げることは多いので、足で稼ごう

 

また、研修医も少なく当直に毎日入れる状況ではないので、研修医がいない日のER当直を行い、救急お断り件数の改善に貢献できるように当直ER対応しながら勉強している

 

都会は医者も多いけど、明けや大学応援、離島応援で常に誰かいない問題がある

隙間は必ずどこかにあるので、そこを埋めることができれば、医療の質、患者満足度は必ず向上すると思っている

 

3科診療科の医師たちは、普段から談笑し適宜応援し合い、一見和気あいあいとしているように見えるが、僕から見るとやはり気を遣い合っていてホンネではなかなか語り合えていない印象

・・・医師の世界に入ってみて、医師と医師って結構確執がある

 

なので、自分の右腕になるようなNPってみんな欲しがってくれる

1人の医師と一緒にいることが多いと嫉妬されるほど笑

 

今はまだオリジナリティを確立できていないが、診療科を跨いで幅広く対応できることをNPのオリジナリティとして磨いていき、そのうちNPしかできない確固たる領域・職域を見つけていけたらと思う

 

異動してたった3ヶ月しか経っていないが、以前の離島へ早速応援に行かせてもらった時に、スキルアップした実感があった

(だってこっちの2ヶ月は離島の2年。精神と時の部屋から出てきた感じ)

当時の研修医達はもういないが、NPが応援に来るとなっただけで今の研修医たちが集まってくれた

まだまだ認知はされておらず訳もわからない存在ではあるが、外科手技やPICCを教えてくれる人的な

 

(そろそろ本業の内科もやらないと完全に外科人間だと思われてそう。。)

 

これからも身の回りの人の記憶に残る仕事ができたらと思い、日々研鑽を続けます。

 

 

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元気が出るactive輸液 『アクチット』

離島医療を離れ最前線の現場に立つと、知らない医療機器、使ったことのない薬剤とたくさん触れ合う機会があり、日々初めましての繰り返しで調べないといけないことが山積していく。。

 

これもまた人生。

 

今回は、輸液編

 

 

その名も『アクチット』聞いたことも使ったこともなかった。

見返せば、皆が持ってる【大塚製薬の輸液・栄養製品組成早見表】には書いてあった。

 

以前紹介した、『レジデントのための これだけ輸液』

には登場してなかったので、アドバンス輸液といったポジションということにしておく。

 

このアクチット。。

指導医から糖尿病症例の維持液に使えということで巡り会えた。

はじめまして。アクチットさん。

 

まだ使用経験が浅いので、DIから教えてもらう。

以下アクチット、DIより引用

 

 

見ての通り、組成は3号液

ソルデム3Aさんと同じクラス

 

普段からソルデム3Aさんを愛用していて、3号液クラスには競合となる生徒はいなかったのだが、今回アクチットさんが転校してきた。感じ。

 

アクチットさんの特徴

ずばり『マルトース入り』

 

マルトースの特徴・・・

インスリンに依存することなく細胞膜を通過し、組織内で2分子のブドウ糖となり利用される!

 

ということは、インスリン分泌が不足している、もしくはインスリン抵抗性の糖尿病症例において、ブドウ糖の吸収が阻害されることなく、高血糖となることが少なく、投与できるということ。

 

禁忌としては、

  • カリウム血症,乏尿,アジソン病,重症熱傷,高窒素血症の患者

→血清カリウム値が上昇しそうな症例

  • 高リン血症,低カルシウム血症,副甲状腺機能低下症の患者

→血清リン値が上昇しそうな症例

→血清マグネシウム値が上昇しそうな症例

には投与しないとのこと

 

投与速度は、通常成人ではマルトース水和物として1時間あたり0.5g/kg体重以下(年齢・症状に応じて適宜増減)

 

その他の注意として、血糖測定に影響を与える可能性があるとのこと

グルコース脱水素酵素GDH)法を用いた血糖測定法ではマルトースが測定結果に影響を与え,実際の血糖値よりも高値を示す場合があることが報告されている。インスリン投与が必要な患者においては,インスリンの過量投与につながり低血糖を来すおそれがあるので,本剤を投与されている患者の血糖値の測定には,マルトースの影響を受ける旨の記載がある血糖測定用試薬及び測定器は使用しないこと。

このGDH法の測定器、一覧を見る限り結構あるので、アクチットさんを採用している施設は自施設の血糖測定器を一度確認した方がいいです。

 

実際アクチットさんを使用した症例は、文字通り元気になって食べれるようになって良かった。

 

維持液の幅が広がりました。

 

投与後患者に活力が生じることを願い、「元気のよい」ことを意味する active から Actit と命名

 

 

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左腕からPICCを挿入した時のまさか。。。

当院では、肝臓外科手術前のルーティンとしてPICC挿入を行っている。

ベッドサイドで、、透視室で、、色々院内のルールなどがあるだろうが、当院では

【透視室】で【左尺側皮静脈がfirst choice】がルーティン。

 

今回、そんな左尺側皮静脈から挿入した時のできごと

 

70代くらいのおばあちゃん。

ペースメーカーが入ってる。

 

通常通り、第一関門:血管内アプローチを突破し、左鎖骨下静脈までするするワイヤーを進めていたのだが、、、

 

第二関門:ZONE Aへの留置で足を取られた。

 

透視してみると、全然胸骨右縁に進まない!!

 

ワイヤーをくるくるしたり、鎖骨下静脈辺りまで引き戻し気を取り直して何事もなかったように進め直しても、胸骨左縁で下降しやがる。

 

LITA?

Aついた?

血管に入ってない?

 

挙げ句の果てには、あざ笑うかのように、左の内頚に上がる始末。。

 

二進も三進も(にっちもさっちも)いかず、数日前のCTを見直してみると、、、

 

左の腕頭静脈が・・・ない!!!???!!!???

 

 

左の内頚と左の鎖骨下静脈が合流後、、、

そのまま左内胸静脈みたいに心臓の左縁を下降しapexを周りIVCに合流している?

そんな走行。。

 

なんじゃそりゃ!?

 

あとから調べてみると、、、

#左上大静脈遺残 というものがあるらしい

 

知る人ぞ知る、、というより小児科医や循環器科医には知られてるのかも

 

いわゆる先天性の奇形らしい

 

以下、左上大静脈遺残が示唆された冠静脈洞所見 参照

左上大静脈遺残(persistant left superior vena cava: PLSVC)

左総主静脈が正常発達せず, 左内頸静脈と左鎖骨下静脈が合流後,冠静脈洞 (coronary sinus : CS)を介して右房に開口する静脈 である.

PLSVC は全人口の 0. 2%に発症し,両大血管右室起始症など先天性心疾患の約6%に合併するといわれている.一般的に,PLSVC の走行形態から中心静脈カテーテルやスワンガンツカテーテ ル,デバイス治療のリード線を挿入留置する際に注 意を要する程度で,日常生活に大きな問題とはならない.しかし,PLSVC が左房に開口する場合や肺静脈との交通例では右-左短絡を呈し,外科的治療を要する場合があるため,PLSVC が疑われた際には正確に病態を把握する必要がある.

 

ちょうどこんな感じ↓↓↓

 

経験した症例も、右前胸部にペースメーカーが入っていた。。

おそらく昔ペースメーカーを入れようとしたときにも、静脈奇形で右心系にカテーテルを挿入できなかったのでは?と悟った。。

 

左上腕静脈から穿刺した際は、この上大静脈遺残に注意しなければならない。

これを機に、事前のCTやペースメーカーの挿入履歴なんかも意識しようと思った。

 

そんな教訓を与えてくれた。

 

透視室でのPICCは移動も場所も確保しなければならず煩雑だが、こういうときには透視下でよかったと思える。

 

病院異動して、3例目のPICCで経験した、1000人に2人の奇形

 

先が恐ろしい。。

 

 

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離島では無縁の集中治療加算★手厚い医療体制を敷くICUに手厚い新加算

離島から異動して、すぐにICU所属へ

 

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ICUなんてものはもちろん島には存在せず、懐かしいなぁと

 

数年のブランクの間に、見慣れない呼吸器やTTM機器がずらっと並び、さすが都会のICUといったところ

スタッフも機械のダブルチェックを念入りに行い、ICUらしい

 

さて、僕がなぜICU所属になったかというと、令和4年度の診療報酬改定に起因するらしい。。

 

2022年度診療報酬改定

Ⅰ-3 ⑥ 特定集中治療室等における重症患者対応体制の強化に係る評価の新設

特殊な治療法に係る実績を有する保険医療機関の特定集中治療室等において、専門性の高い看護師及び臨床工学技士を配置するとともに、医師、看護師又は臨床工学技士が、 重症患者への看護に当たり必要な知識・技術の習得とその向上を目的とした院内研修を 実施するなど、重症患者対応の強化に資する体制を確保している場合の評価を新設する。

【新設】特定集中治療室管理料および救命救急入院料2・4における 重症患者対応体制強化加算

  • 3日以内の期間      750 点
  • 4日以上7日以内の期間  500 点
  • 8日以上 14 日以内の期間  300 点

 

【主な施設基準】

  1. 当該治療室を有する保険医療機関内において、重症患者の対応につき十分な体制 が整備されていること。
  2. 集中治療を必要とする患者の看護に従事した経験を5年以上有し、集中治療を必要とする患者の看護に関する適切な研修を修了した専従の常勤看護師(以下「常勤看護師」という。)が1名以上配置されていること。
  3. 救命救急入院料又は特定集中治療室管理料に係る届出を行っている保険医療機関において5年以上勤務した経験を有する専従の常勤臨床工学技士が1名以上配置されていること。
  4. 常勤看護師のほか、集中治療を必要とする患者の看護に従事した経験を3年以上有する看護師が2名以上配置されていること。
  5. (4)に規定する看護師は、集中治療を必要とする患者の看護に関する以下のいずれかの研修を受講していること。
    ア 国又は医療関係団体等が主催する 600 時間以上の研修(修了証が交付され るものに限る。)であって、講義及び演習により集中治療を要する患者の看護に必要な専門的な知識及び技術を有する看護師の養成を目的とした研修
    保健師助産師看護師法第 37 条の2第2項第5号に規定する指定研修機関 において行われる集中治療を必要とする患者の看護に関する研修
  6. 医師、(4)に規定する看護師又は臨床工学技士により、集中治療を必要とする患者の看護に従事する看護職員を対象とした院内研修を、年1回以上実施すること。なお、院内研修は重症患者への看護実践のために必要な知識・技術の習得とその向上を目的とした研修であり、講義及び演習に、次のいずれの内容も含むものであること。
    ア 重症患者の病態生理、全身管理の知識・看護
    イ 人工呼吸器及び体外式膜型人工肺(ECMO)を用いた重症患者の看護の実際
  7. (4)に規定する看護師は、地域の医療機関等が主催する集中治療を要する患者の看護に関する研修に講師として参加するなど、地域の医療機関等と協働した活動に参加することが望ましいこと。
  8. (4)に規定する看護師の年間の研修受講状況や地域活動への参加状況について記録すること。
  9. 新興感染症の発生等の有事の際に、都道府県等の要請に応じて、他の医療機関等の支援を行う看護師が2名以上確保されていること。なお、当該看護師は、(4) に規定する看護師であることが望ましいこと。
  10. 区分番号「A200-2」急性期充実体制加算及び区分番号「A234-2」感染対策向上加算 1 に係る届出を行っている保険医療機関であること。ただし、令 和5年3月31 日までの間に限り、「A200-2」急性期充実体制加算に係る届出を行っていなくても差し支えない。
  11. (4)に規定する看護師は、当該治療室に係る特定集中治療室管理料(救命救急入院料)の施設基準に係る看護配置に含めないこと。
  12. (4)に規定する看護師が当該治療室以外の治療室又は病棟において勤務した場合、勤務した治療室又は病棟における看護師の勤務時間数に含めないこと。
  13. 特定集中治療室管理料(救命救急入院料)の算定に係る治療室に入院している全ての患者の状態を、特定集中治療室用等の重症度、医療・看護必要度に係る評価票を用いて測定及び評価し、その結果、「特殊な治療法等」に該当する患者が1割5分以上であること。ただし、該当患者の割合については、暦月で6か月を超えない期間の1割以内の一時的な変動にあっては、施設基準に係る変更の届出を行う必要はないこと。

 

この診療報酬の特徴は、赤字の看護師=(NP等)を看護単位に含めないというところが一風変わっている。

 

診療報酬をよく見ると、『対応体制強化加算』

 

重症患者を対応する体制を強化することでもらえる加算

→必要看護師人数 +α のこと

→α の余裕がある施設は評価しましょうというニュアンスだろうか

 

このため、ICU所属だがICUで主に働く訳ではない。

 

実際外科で業務を行い、ICUに行く暇などない。

 

加算のためにICU所属になったNPは多いのではないだろうか?

 

形はどうあれ、診療報酬に使われる人材になると、採用の幅も広がることは間違いないので、どんどん使ってもらいたい。

 

 

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ありがとう

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わざわざ勤務終わり(正確には勤務中?笑)に港まで走ってきてくれ見送ってくれた。

 

町からは島内でもコロナが収束しきってないので、見送り等は最少人数で横断幕は控えるようにアナウンスされている中こんなにも人の数。指笛やら太鼓やらのド派手な闘牛アンセムで見送ってくれている。さすが闘牛の島。

これが最少人数なら、本気の見送りは凄まじいだろう、、、

 

恒例の紙テープ投げもそういうわけで無かったわけだが、スーパーには普通にテープ投げ用紙テープが売られていた。1個100円也。

 

あれだけ島を出たがった子供たちも嫁もしくしくうるうる涙してた。

 

やはり別れは寂しい。

 

別れは新しい始まり

 

家族で助け合い頑張っていこうと一致団結した。

 

ないものねだりで

何もない島にまた来たいと

 

夏休みなんかで島応援の時には連れてこようと思った。

 

夏休みの旅行の時にはトラベルミン盛っても家族3人船酔いで吐きまくり大変だったが、今回は大丈夫でよかった。

 

実家の両親に会ってから、またフェリーを乗り継いで新天地へ。

 

いつもなら鬱陶しくて文句ばっかり言っていた出発の汽笛も、今日だけは心に染み渡った。

 

 

離島研修のまとめ 応援ナースには言えない離島医療問題のホンネ②

→→→

◆問題点②非常勤医の欠点

問題点①はこちら

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いくら優れた非常勤医が応援に定期的にやってくるとはいえ、あくまで非常勤

非常勤医の特徴として・・・空白の期間(応援外の時間)があるということ

毎週○曜日に応援、毎月第2○曜日に応援などなど、、

非常勤医で成り立つ離島病院の現状を見て初めて気づかされたことがある

 

それは、

離島の医療を支えているのは、優れた非常勤医ではなく常勤の看護師であるということ

(もちろんTherapist、薬剤師等他職種も含めて)

応援に来ている間は、とても心強い味方だが、いったん帰ってしまうとその間の病棟管理は他科の常勤医か研修医が対応をするのだが、術後感染やドレーン管理等々問題は山積。

「手術はしてくれるが、その後どうするの?」

これが、離島では大問題。だからこそ、術前から島外搬送する症例も多い。

 

感染すれば、次回応援の数週間後まで抗菌薬ドーン!(LZD他2剤がっつり)

かといって、研修医等に不在の間の指示を出すこともない

勝手に術後創処置をすれば怒られる

輸血をしないといけないこともしばしば

 

応援医の性格などそんなこんなを全て把握し、いよいよのEMERGENCYを判断しているのは、一番近くで患者をみて、症状から心のケアまでしているのは看護師だ。

常勤医では人数も少なく専門外で、到底すべての患者を把握できないし、研修医はあくまで研修中。自分のことで手一杯だし、入院患者が減ったって応援病院の経営のために一肌脱いだろうとも思わない。

そもそも、研修医が主治医をさせられ、1人で判断する状況が間違っていないか。

助言を求めるのは、1個か2個上の後期研修医だが、もちろん専門外のことは精通していない中、どうにかやらざるを得ない。(これでいいの?)

初期研修医の応援終了後の挨拶では、もれなく「1人でやらせてもらってとても勉強になりました^^」だが、ハタから見れば、これまでの研修が身についているか島の患者がお試し実験台となり、なんとなくできそうだから1人でCV突いてみたり、縫ってみたり、抗生剤を処方してみたり、、、うまくいけば良かったし、うまくいかなかったらまだまだだと思って切り替える。

これは、なんかあったらどうしようと考えれない研修医にも非があるだろうが、大してサポートできる状態ではないのに、研修医を受け入れざるを得ない病院に非があるといっても過言ではない。

 

本来(本島)であれば、術後も主治医(執刀医)が管理し、細かく処置や処方をし、最善の医療を受けて最短の入院日数で退院できる状態だろう。

離島の住民は、そもそも、本島から頭のいい器用な人がわざわざ来て手術をしてくれる だけで感謝している。

その後どんなに治療が転んだって、きっと何日後に来る先生がどうにかしてくれると期待し、適切な治療介入の時期が遅れたことを知らずにひたむきに待ち望んでいる。

最悪亡くなってしまっても、大半の家族が「こんなによくしてくれたんだから仕方ない」と思って文句は言わない。

 

でもこれでいいのかと、島外の医療を知る看護師(応援ナース等)は悩み訴えようのない不満を感じている。

 

じゃあ、我々離島を守る看護師はどうすればいいのか?

病院幹部に文句ばっか言って、常勤医を呼んでこいとだけわめけばいいのか?

 

それは違う。。

他にもやることはある。。

それは、

『もっと勉強して知識や技術を向上させる』こと。

 

救急認定看護師や救急医がRRTで急変の兆候を察知するように、病棟ナースがvital signやPhysical assessmentで「なんか変」を言語化し、医師に伝えること。

検査結果を見て、画像検査を比較し、看護ケアに活かすこと。

傷を見て、デブリードマンが必要な状態や軟膏の変更を提案できること。

 

ただ言われたことをやるだけでは、患者を守れない。

離島ならこの言葉の意味がよくわかる。

我々専門職は更新制度がない永久ライセンスとはいえ、日々自己研鑽を積まなければならない使命を与えられているはずだ。

 

離島にはAPNはいない。

だからこそ、この1年半NPが介入し、これらに関してOJT中心に指導介入を行ってきた【コロナ禍でなければ、もっと勉強会をしたかった】。

医師(大半は研修医で1~3ヶ月で交代)との人間関係も取りづらい状況なため、上記のような病態生理、看護ケア、なんか変に関する相談が多く来るようになった。

 

病態把握を活かした看護展開は、まだまだ難しい。

だが、確実に「なんか変」に対して、視点の変え方やassessment方法は成長したと感じている(と思いたい)。

勉強したいと意欲が出てきた看護師もいる。

 

なにかに特化した看護師ならなんでもいい。

現状課題から言えば、フットケア指導士、認定看護師、心電図検定、、

その特化した分野から、周囲に知識を広めてほしい。

そして、風向きが良いように変わってほしい。

 

結局のところ、ごく一部を除き、島外の人間が離島に『永住』しようとなるのは無理。不可能。

だからこそ、離島医療の発展のために、徳洲会グループは都会で医者を集め離島僻地に派遣する制度で成功した。

でもその応援派遣システムもこうして限界・歪みがある。

結局のところ、ずっといる常勤の看護師に委ねなければならない現状なのだ。

だからこそ、だからこそ、離島の看護師は都会の看護師よりも使命感を高めていってほしい。名札に資格バッジはないけども、都会の看護師よりもデキるナースは多いと思う。

もっともっと上を目指して、患者を守ってほしい。

 

そして少しでも、1人でも、APNの存在意義なんかが伝わっていればいいな・・・

 

 

1年半ありがとうございました。

NP教育では、離島僻地、離島僻地と何度も簡単に言いますが、本当の離島を経験しないとわからない課題がここにはあります。

都会で悩んでいるNP、卒後どうしようか迷っているNP学生、成功して満足しているNPも、一度来てください。

必ず新しい発見があり、自分のNPレベルが上がります。

離島を経験した人とそうでない人の価値観は変わると思います。

一度来たらとても去りにくいですが、ぜひ一緒に離島医療の底上げ、そして日本の医療の底上げに貢献できるように切磋琢磨していきましょう。

 

 

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離島研修のまとめ 応援ナースには言えない離島医療問題のホンネ①

離島NPを初めて1年半

ついに離島を去るときが来た。

殺風景すぎて見飽きた海。。。

見下ろすとウミガメやマンタがいる風景。。。

こんな朝日を拝めるのも残り数日。。。

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思い起こせば、最初は3ヶ月のお試し研修。

家族も移住。

お互い手探りで始め、気づけば1年半。。。

このブログを見て興味を持っていただいた働き方改革に携わる国会議員の先生からわざわざ直接連絡を頂き、島へ視察に来て下さり、意見交換等させていただいたこともありました。

応援して下さった皆さん、心から感謝を申し上げます。

今後は、離島で出会ったNP不在の同グループ内の施設で、離島での経験を活かした都会NPとして、バージョンアップをしていきたいと思います。

そして、定期的に離島応援もさせていただく予定なので、離島NPと兼任で頑張ります。

 

最後に離島医療を経験し感じた、率直な感想と意見を独断と偏見で記載します。

離島スタッフへは、この内容を既にシェアしております。

 

◇大きな問題点◆

①島だから・・・

②非常勤医の欠点

 

◆問題点①島だから・・・

これは、離島だけに留まらず僻地の病院、また都会の病院でもあるかもしれません。

ニンゲンって。。。「やらない理由」を考えるのは大得意ですよね。

物理的な理由で『島だから』となるのは、多少仕方ない部分があるかとは思います。

○天候不良で物資が滞るときのために、在庫を多く抱える【実際、めっっちゃ無駄なものが多い資材庫】

○認定看護師になりたいが、育児中で島を長期間離れることができない【ママさんもめっちゃ多い】

 

ただ、精神的にも『島だから』となってはいけないと思っています。

例えば、

○卒後教育が疎か(目の前の業務が中心で、ケアの質の向上のための研究や学会等に参加しない→新しい知識や医療機器を知らない)

○褥瘡発生後、1週間前後病棟スタッフで対応し、改善無ければ発生報告と相談(監督するWOCN等が不在で、褥瘡発生件数を少しでも減らしたい希望と見てくれる医師が不在だから?)

○多少のインシデントはもみ消し

 

 

ただ、そうとはいっても、モデル病棟、モデルナースがいない現状で、これら長年の怠慢ともいえる島ルールを変えることはほぼ不可能。

だからこそ、誰もメスを入れず、現状維持にしてきた結果がここにはあるといえよう。

 

もちろん、都会と比べれば島ナースの平均年齢は高い。(昨年新人入職者:0人)

年齢を重ねルーティン業務をそつなく熟し安定した収入を得て生活をする、これを変えようとする労力よりは、多少しんどいけどこのままの方が楽だから変えようとも思わないし、そういうものだと納得している。超過勤務が減ると収入が減って困るという考えもあるだろう。

○超過勤務削減のための朝の申し送りの見直しや業務線表の見直し等々

(余談だが、年末年始含む祝日休日の病院には本来休みたがるであろうママさんナースがこぞって勤務している!看護師は島一番の安定した収入?これも島風景。)

 

さらに、これに拍車がかかったいわゆるお局ナースは、なにより【通常】からの逸脱・・・いわゆる【改革・業務改善】を嫌う抵抗勢力となる。おわかりの通り、勉強会や看護研究、QI(quality improvement)などの業務改善には基本参加しない。

我々【NP】も同様に、働き方【改革】の一員であり、お局ナースの業務が変わることに対する嫌悪感は、そのまま【NP】に対する嫌悪感になっていることだろう。

我々【新しい職種】は、開拓者としてその辺の抵抗勢力にも屈しない精神と謙虚さを在学中に植え付けられるため、これくらいじゃへこたれない(戦いに敗れ、病み、フェードアウトしたNPも多く存在するが…)。

ただ、普通のかわいいママさんナースはこんなお局ナースに噛みつかれたらひとたまりもない。高校時代の眉無し金髪ヤンキーのように、関わらない方が身のためだという無言の圧力もあり、行動を起こさないし起こせない。

 

そんな状況は、大概の市中病院ではあるあると化しているだろうが、打開するために本来であれば、新人を1から教育し直し、新興勢力として職場風土を変えることが一番自然な流れだろう(これしか知らない)。しかし、新人がいないので新しい風を吹き込む窓がそもそも小さい。

そんな中、いかにスタッフの意識改革を行い、よりよい医療のため、よりより働き方のために、同じベクトルを向いて進んでいくか。

これが大きな課題。

看護部長になって院内大改革をするくらいのインパクトが必要だろうが、多くの職員を一気に失う可能性が高い(これくらいのことをしないともはや変わらない)。

これらの状況に助言をいただける離島医療改革コーディネーターなどの専門の人がいたら、どうか助けてください。

 

続いて、、、

◆問題点②非常勤医の欠点

 

 

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