離島と都会を行き来する診療看護師のブログ

primary care NPとして離島での道を開拓する

2021-05-10から1日間の記事一覧

我が国における診療看護師(NP)の完成形?! 批判的意見から

たまたまある記事を拝見しました。 いわゆる診療看護師に否定的な意見です。よくあります。 特に『看護』に熱い人からは嫌われます。 ミニドクターと言われ否定されることもあります。 それに立場上不安定なので仕方ありません。 また、法の『拡大解釈』とい…

離島の応援医制度 マイルセレブ★☆

今回も離島医療に関する話 離島医療は常勤医が少ない分、島外からの応援医を多数迎えている。 九州、関西、首都圏、日本各地から月1や週1でわざわざ時間を掛けて飛んできてくれる。 常勤診療科は3つか4つで、その他多くの診療科は非常勤で成り立つ。 定年…

島民の生命は島民で守る!? 島の輸血・献血事情

当直明けの空いた時間、一休みしてからなぜか献血に行くことが多い。 軽く一休みしただけで一晩寝たくらいあっという間に時間が過ぎるので、ちゃんと睡眠は取れている。 今回も5ヶ月ぶりに献血してきた。 現代の医学では人工血液が作成できないため、献血に…

Selick法とBURP法とは

気道確保時に頸部を圧迫している場面を見たことがある人は多いだろう どちらも頸部を圧迫する方法だが、目的が違う上記2法を説明 輪状軟骨圧迫はクリコイドプレッシャーまたはSelick法という Selick:セリックさんが始め、輪状軟骨(cricoid)を圧迫するため…

麻酔のトラブルシューティング:喉頭展開しても見えない!

Cormack分類とMallampati分類を使用 Cormack分類 いわゆる「コーマックグレイド」 喉頭鏡による喉頭展開時の視野のゴールドスタンダード グレードⅠ~Ⅳ Ⅰ声門のほぼ全体が観察できる Ⅱ声門の一部が観察できる Ⅲ被裂軟骨部や正門は見えないが喉頭蓋は観察でき…

麻酔のトラブルシューティング:上気道閉塞

上気道閉塞には3種類 1.舌根沈下による閉塞 仰向けになると舌が落ち込み、中咽頭を閉塞 上気道閉塞の1/3程度の原因 2.軟口蓋による閉塞 軟口蓋が咽頭後壁に垂れ下がり、上咽頭から中咽頭への通行を 遮断し鼻呼吸を閉塞 3.喉頭蓋による閉塞 意識がなく…

PK/PD理論に基づく術中抗菌薬投与量の目安

術後創感染症は、 手術部位感染SSI:surgical site infection 遠隔部位感染RI:remote infection とに大別される SSIは、切開創感染(表層+深層)、臓器/体腔感染 RIは肺炎、抗菌薬関連腸炎、尿路感染、また医療機器関連感染症などがあり、術野外感染とも呼…

硬膜外麻酔について

★ポイント★ 硬膜外麻酔とは、硬膜外腔に局所麻酔薬を投与することで鎮痛を得るもの 頭部、顔面以外の全てに適応 テストドーズが重要 硬膜外腔は脊柱管の全周にわたって硬膜の外側に存在する。中枢側は大後頭孔から、尾側は仙骨裂孔を覆っている仙尾靱帯まで…