離島と都会を行き来する診療看護師のブログ

primary care NPとして離島での道を開拓する

褥瘡治療戦略 軟膏の選択編

褥瘡診療において、外用薬の選択は必須

適切な軟膏を使用しないと、治す傷も治らない

 

軟膏の基礎知識

軟膏の構成は、『基剤』と『主薬』

f:id:nurseandnurse:20210514004258j:image

特に、外用療法においては、基剤の選択が重要となる。

 

前回お伝えした、褥瘡治療戦略、Wound Bed Preparation

中でも重要なのが、滲出液の量である。

 

滲出液を正しくアセスメントし正しくコントロールするためには、適切な外用薬の基剤が必要

 

例えば、滲出液が多い創には、滲出液を吸ってくれる“吸水性基剤”

創部が乾燥している時には、水を与えてくれる“補水性基剤”

丁度良いときには、“保湿性基剤” が用いられる。

 

吸水性基剤には、水溶性基剤:マクロゴール

補水性基剤には、クリーム系

保湿性基剤には、油脂性基剤:プロペト

 

そして、

マクロゴールが使用されている外用薬は『アクトシン』

クリームが使用されている外用薬は『ゲーベン』

プロペトが使用されている外用薬は『アズノール

 

が代表的

 

また、『主薬』は、褥瘡治療において大きく分けて2種

“感染制御作用”と“肉芽増生作用”

 

これらに、基剤3種を掛け合わせて、計6種。

 

この6種があれば最低限戦えると言われている。

それぞれ確認しておくと、傷の処置が楽しくなる。

 

 

www.rito-np.com

 

 

www.rito-np.com

www.rito-np.com

 

 

www.rito-np.com

 

 

www.rito-np.com

www.rito-np.com

 

 

www.rito-np.com

www.rito-np.com

www.rito-np.com

www.rito-np.com