特定行為に限ったことではないが、医療行為を実施するにあたり倫理観を考える時が多々ある。
・自殺による心肺停止蘇生後の家族介護の重さ
・アルコールが止められないアル中患者の繰り返す重症急性膵炎
・施設に帰る度に増悪する褥瘡
などなど挙げていくとキリが無い。
NPが大学院で学び、習得した特定行為の技術、、、
これも、倫理観との戦いである。
・いやがってやまない高齢者の重度褥瘡のデブリードマン
・家族が希望するが本人は望まないPICC管理
・交換の度に抵抗する気管カニューレの交換
本当にその人が望んでいるのか、、
その医療行為は本当に必要なのか、、
自分がその行為をする必要があるのか、、
やれない時にはやれることがうらやましく思うことがあるが、
やれる時にはやる必要があるのか迷う。
そしてやらない選択をする必要がある時がある。
やれるからこそ、敢えてやらない選択ができる。
やれないことをやれるためにNPになったのではなく、
やるかやらないか選択することができるようになるためにNPとなった。
この方が正しいのかもしれない。