離島と都会を行き来する診療看護師のブログ

primary care NPとして離島での道を開拓する

特定行為講座 【糖質輸液又は電解質輸液の投与の調整】【脱水症状に対する輸液による補正】血管内脱水と細胞内脱水

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脱水の鑑別として、どこの水が足りてないかを考え、どこに水を補充するかを考えることが重要

低Na血症の鑑別にも重要だが、これが難しい。

 

まずは、血管内脱水

いわゆる細胞外液量減少

 

所見としては、

  • 頻脈
  • Capillary refill timeの延長
  • ツルゴールの低下
  • 口腔・腋窩の乾燥
  • 尿量低下

 

などが挙げられる。

 

CRTは2秒以上で延長

ツルゴールは、成人で2秒以上、高齢者で5秒以上で低下

 正確には間質液の減少▶︎血管内脱水もある

 口腔・腋窩の乾燥も正確には間質液の減少

 

そして、細胞内脱水

細胞内液は、間質の浸透圧(正確には張度)によって変動

 

浸透圧高▶︎細胞の水が間質に移動▶︎細胞内脱水

浸透圧低▶︎間質から細胞に水移動▶︎細胞浮腫

 

間質の浸透圧を測定することはできないので、血液の浸透圧(正確には血漿浸透圧)で代用する

 間質と血管は水の出入りが自由なので浸透圧はほぼ同じ

 

脱水や低Na血症を見た時には、必ず浸透圧!!チェック!

 

 

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