離島と都会を行き来する診療看護師のブログ

primary care NPとして離島での道を開拓する

島民の生命は島民で守る!? 島の輸血・献血事情

当直明けの空いた時間、一休みしてからなぜか献血に行くことが多い。

軽く一休みしただけで一晩寝たくらいあっという間に時間が過ぎるので、ちゃんと睡眠は取れている。

今回も5ヶ月ぶりに献血してきた。

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現代の医学では人工血液が作成できないため、献血により集められた輸血療法は多くの人を救っている。

普段何気なく使用している輸血に少しでも上乗せできればと思い、400cc提供してきた。

 

献血ルームで見たチラシで知ったが、約8割が病気の人に使用され、残り2割が外傷や出産関連で使用されているそう。

意外といつどこで献血されどうやって輸血製剤になりどう使われてるか、知らない医療従事者は多いのではないだろうか。使用者はしっかりルーツを知るべきだろう。

 

ところで、島には血液センターはない。

輸血が必要な際は計画的に取り寄せている。

予定手術はそれで賄うことができるが、緊急手術・大出血には対応しきれない。

古い歴史の中で混血の影響もあるのか、Rh(ー)も圧倒的に多い。

血液ストックがないのに、Rh(-)はより輸血療法を困難としている。

 

そこで、大量出血を来した患者が運ばれてきた際、まずやること。

血液型を判定して同じ血液型の職員のリストを出す。

血液を提供してくれそうな職員へ片っ端から電話し招集し献血

 

そう、今の時代「ナマ血輸血」が行われている。

 

滅多にあることではないが、一度その機会に遭遇した。

入職時の健康診断で感染症のチェックをもれなく全員に行っており、そうして集められた血液はなんらかの方法で照射はするみたいだが、島外で血液センターを通らなかった血液製剤を使用することなどまずないだろう。

 

使用する側も使用される側も不安だが、やるしか助からない。

 

やれることは全部やる!

 

それが島の医療。

 

 

話は戻るが、今献血Web会員サービス「ラブラッド」|日本赤十字社ができているのはお気づきだろうか?

ログインするとポイントがたまり景品がもらえたり献血カードが特別デザインになったりする。

そんなことよりも、

後から忘れた頃に届くハガキに書かれている検査結果が翌日には見れるというのだから驚きだ!

明日チェックしよう

 

 

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