2021年4月24日、大分駅前のホルトホール大分で開催された。
これまで日本褥瘡学会には参加してきたが、離島に行ってからは初。
内容は昨年度末に改定された日本が誇る褥瘡武器、【DESIGN-R2020】の紹介を中心に、各皮膚科医、形成外科医、WOCN等々から症例報告や活動報告がなされた。
なんだろう、今まで参加してきた時には感じなかったこのモヤモヤ感。。
正直違和感を感じた。
褥瘡や慢性創傷に対する医療《予防、治療等々》は全国共通、離島でもやってることで別に違和感はない。逆に島で常勤医がいない中、自分のアセスメントは間違ってなかった、よくやれてると感心したくらい。
そして気づいた、、
違和感は、今回のテーマでもある
【連携から協働へ】
離島ではこの水準が内地(離島以外)とはかけ離れていると感じたことだった。
今回の学会の特別講演1、小倉第一病院形成外科部長 石井義輝先生が御講演された
『2040年を見据えた褥瘡医療』
この中で、
高齢化が進み地域医療構想を推進していく中で、褥瘡はもはや生活習慣病と捉え、付き合っていく
というものだった。
そしてそのためには、
病院、在宅、施設等々で連携していく必要がある
とのことだった。
また、シンポジウムでは、皮膚科、急性病院WOCN、老健施設管理者、添乗ナースのメンバーで今回のテーマに関してディスカッションされたが、いかに病院-施設間を連携させていくかといったものだった。
ところが、今回の話は離島ですぐに参考にできる内容ではなかった。
離島の病院-施設連携の現状は、
・胃管挿入していると施設に入らないから、施設に入るためにPEGを作りましょう
・褥瘡が少しでもあると施設で診てくれないから、90歳以上の寝たきりの高齢者も治療目標は【治癒】。そのために、必要ならば、病院入院中に、NPWT、植皮術、皮弁術までして治しましょう
もちろん100%ではないが、概ねこんな感じで、施設に入所するためには非常にハードルが高い
とても協働には程遠い
病院の持ち株9割、、、
今回の学会、
九州・沖縄地方会
九州以南一括りにしているが(地域的にはするしかないが)、離島は離島で抱える問題の色が違う気がした
学会は一括りでもいいと思うが、離島ブース等がないと離島間での情報共有やディスカッションがやりにくい
長崎、鹿児島、沖縄など離島の多い九州ブロックだからこそ、離島問題を取り上げていただき、離島の質の向上を目指したい。
施設での褥瘡管理はお金の問題もあるだろうが、それはどこでも同じ
離島にはWOCNがいない島の方が多く、それも遅れてる理由だろう
施設に入るために造るPEGって、、、
どうやったら施設でも褥瘡を見てもらえるか、、帰ってから考えよう