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COVID-19ワクチンでも話題 アナフィラキシーショックと抗ヒスタミン薬②

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 続き

 

ヒスタミン薬は、受容体の部位でヒスタミンと競合的に拮抗し、その作用を特異的に遮断する薬で、H1ブロッカーとH2ブロッカーとがある

一般にH1ブロッカーを抗ヒスタミン薬と呼ぶことが多い。

 

《末梢作用》

I型(アナフィラキシー型)は、抗原 + IgE抗体が肥満細胞等のIgE受容体に作用し、ヒスタミンセロトニン、ロイコトリエン等を放出させるのが契機となって起る。

ヒスタミンには血管拡張作用があり、この作用によりアレルギーの症状である、くしゃみ、鼻水などが発生する。風邪のアレルギー症状も同一の機序による。

肥満細胞のH1受容体に作用し、脱顆粒を抑制して、アレルギー反応を抑える。 好酸球の活性化抑制、IgE産生抑制、Th2サイトカイン産生抑制によって反応を抑える。

 

《中枢作用》

第一世代抗ヒスタミン薬には中枢神経を抑制し、鎮静や催眠作用などの副作用をもたらす。この副作用を利用して睡眠薬や乗り物酔いの薬として利用するケースもある。

ヒドロキシジン(アタラックスP®)は、古くから睡眠薬や乗り物酔いで使用

ジフェンヒドラミンドリエル®)は2003年に睡眠改善薬として初めて市販が認可された。

ヒスタミン薬は、覚醒中枢(後部視床下部ー結節乳頭核:TM核)を抑制する形で眠気を生じさせる。(ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、睡眠中枢に作用する。)

メジャートランキライザー向精神薬の副作用を軽減する。ある種の抗ヒスタミン薬にある抗パーキンソン作用を利用するものである。強力な睡眠薬の一つであるベゲタミンの中には抗ヒスタミン作用を持つ物質(塩酸プロメタジン)が混合されている。主成分である塩酸クロルプロマジンの副作用を軽減する目的で添加されている。また、プロメタジン(ピレチア、ヒベルナ)などを副作用を軽減する目的で出す場合もある。

 

《副作用》

眠気

  • 眠気などの鎮静作用は、脳内に移行したH1ブロッカーが、脳賦活作用を持つヒスタミンとH1受容体との結合を競合的に阻害するために起こるものと考えられている。

 

インペアード・パフォーマンス impaired performance

  • 患者さんの自覚に関わらず集中力・判断力・作業能率が低下した状態。眠気を自覚しなくても、作業効率の低下など中枢神経機能の抑制による認知機能の障害

インペアード・パフォーマンスは、薬剤の脳内H1受容体占有率と相関する。 第三世代の抗ヒスタミン薬の塩酸フェキソフェナジン等は、PETを用いて脳への移行性を検討した結果、脳内H1受容体占有率が比較的低く、ワープロ入力試験に及ぼす影響は、第一世代の抗ヒスタミン薬に比べて有意に小さく、プラセボと同様。

 

抗コリン作用

  • 口渇や胸やけなど 第一世代抗ヒスタミン薬の副作用。第二世代抗ヒスタミン薬では少ない。 第一世代抗ヒスタミン薬は、抗コリン作用があらわれやすいことから、緑内障患者や、前立腺肥大等、下部尿路に閉塞性疾患のある患者は服用を避けるべき。

 

第一世代ヒスタミン薬 first-generation antihistamines

=古典的抗ヒスタミン

中枢神経副作用のある抗アレルギー薬 H1受容体へのヒスタミンの作用に拮抗して、抗ヒスタミン作用を示す。 第一世代は脂溶性が高いため血液脳関門を容易に通過し、中枢神経系、特に視床下部に作用して眠気や鎮静作用を引き起こすと考えられている。

 

 

第二世代の抗ヒスタミン薬ー第三世代の抗ヒスタミン

1983年以降に発売されたもので、第一世代抗ヒスタミン薬と比較して、眠気などの中枢神経抑制作用や、口渇や胸やけなどの抗コリン作用などの副作用の少ない抗ヒスタミン

ジフェンヒドラミンレスタミンクロルプロマジンコントミン)など

 

H2受容体拮抗剤:H2-blocker 

H2受容体 抗消化性潰瘍薬 

主に胃の壁細胞に存在するH2受容体に作用して、強力に胃酸分泌を阻害するので胃潰瘍、胃炎の治療薬として使用されている。

H2拮抗薬は、ヒスタミンだけでなく、ガストリン、アセチルコリンによる胃酸分泌も抑制する。 H2受容体拮抗剤が臨床で使用されてから、胃潰瘍の外科手術は激減した。

H2受容体拮抗剤は、胃壁内にあるアルコールを分解する酵素(ガストリックアルコールデビロゲナーゼ)の働きを阻害し、血液中のアルコール濃度を上げるので、濃度が上がると酔いが強くなり、悪酔いすることにつながる。

シメチジン(タガメット)、ラニチジン(ザンタック)、ファモチジンガスター)、ロキサチジン(アルタット)、ラフチジン(プロテカジン)など 

 

 アナフィラキシー対応①に関しては、 こちら

 

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