なくても生きていける臓器に代表される脾臓。
一昔前までは、胃の手術の際に脾臓も摘出することがあり、脾臓がないヒトが健康に生活している。
しかし、脾臓がないと困ることも。
脾臓の機能のおさらい
- phagocytic filter(老化しダメージを受けた細胞、血液中の細菌などを除去)
- 抗体を産生する(脾臓摘出→液性免疫不全)
脾臓は、最大のリンパ組織で、莢膜を持つ細菌のオプソニン化に必要なIgMを産生する主要な臓器。オプソニン化された細菌は、脾臓または肝臓でマクロファージによって、効果的に除去される。一方、オプソニン化されにくい莢膜を持つ細菌(S. pneumoniae, Hib, Neisseria meningitidis)は、脾臓でのみ除去される。肺炎球菌などの莢膜を持つ細菌の除去には、脾臓によって産生され、直接または補体結合を介して、貪食を促進するIgMが必要である。
要するに、免疫に深く関わっている
よって摘出後や生まれつき低形成、脾腫を起こす疾患などで脾機能が低下すると
主に肺炎球菌による劇症型感染症のリスクに注意が必要だ
肺炎球菌Streptococcus pneumoniae、Haemophilus influenza type b、Neisseria meningitidisなどの莢膜を持った細菌によって、劇症型感染症が起こるといわれている。他にも、イヌ咬傷やひっかき傷などによるCapnocytophaga canimorsusでも劇症型感染症が起こるとのこと。
どうすればいいか?
障害続く致死的な重症感染症のリスクとつきあうためには、
★ワクチン接種の重要性
★早期受診
★熱帯地方への旅行時は医師に相談
★ペット、動物注意
■脾摘後の患者は、肺炎球菌ワクチン!
【ニューモバックス】だけでなく【プレベナー】も
必ず接種しているか確認し、してなければしてもらう
どこかの市長さんよりも先にCOVID-19ワクチンを優先提供を。