離島と都会を行き来する診療看護師のブログ

primary care NPとして離島での道を開拓する

我が国における診療看護師(NP)の完成形?! 批判的意見から

たまたまある記事を拝見しました。

いわゆる診療看護師に否定的な意見です。よくあります。

特に『看護』に熱い人からは嫌われます。

ミニドクターと言われ否定されることもあります。

それに立場上不安定なので仕方ありません。

また、法の『拡大解釈』という便利なのかわかりにくいのかわからない言葉で看護師は翻弄されます。

 

以下一部抜粋

法律としてきちんと定められているのは「特定行為に係る看護師の研修制度」のみ、「診療看護師(NP)」は業界内でコンセンサスも得られていない、ある団体が独自に認定しているだけのものなんですよね。したがって、「診療看護師(NP)」だからって、何か特別なことをしていいと許されているわけじゃないんです。行っていいのは、ほかの看護師と同じ、「療養上の世話」と「診療の補助」です。(※特定行為研修を修了している看護師は、特定行為(←診療の補助です)を手順書に基づく包括的指示で行えます。特定行為研修を修了している看護師が、ほかの看護師と法制度上違うのはこの点のみ。しつこいですが、「診療看護師(NP)」だからって、法制度上は普通の看護師と何も変わりません、一緒です)先日の研修会で、日本看護協会の常任理事の方が繰り返し「医師の指示がない状態で看護師がやれることは何一つない」「医師の指示なしでやっていける看護師はまだ誰一人いない」とおっしゃっていた・・・

 

NPだからって現行法では看護師と変わりなくて、医師の指示なしでやれることはない

といった内容が記載されています。

 

それはわかっています。

 

だからやれるのに(やれないんです)やっていないんです。

と言いたい。

 

ある病院では研修医のように1から10まで診察のノウハウをたたき込まれ、数年経った今、チーフレジデントと同様に患者診察ができるようになり、初期研修医の指導をしています。(理由は施設毎様々です)

それでそのNPは今やなくてはならないチームの一員で、ただ医師業務の一部ができるようになった(これだけでもすごい)だけでなく、研修医を指導し(チーム医療のためにはしてもいいかも)、その診療側の知識をチームの看護師・薬剤師・リハビリ等と共有し日常の看護業務をより円滑に動かし、医師から看護師へ、看護師から医師へのアクセスを数倍にも加速させています。

 

でも、現行法が追いついていないので、一人で判断してやっていないんです。

 

じゃあどうしているか。

 

『医師の指示で』

初診患者を問診し身体診察し、診断に必要な検査を行い解釈し診断します。

コンプライアンスなどその人の全体像を考えながら治療プランを設計し投薬内容、入院か帰宅可能か判断します。

その医師に伝え、許可が有り実行するか、ここから医師がするかです。

 

『医師の指示で』

全身麻酔前外来を行い、足りない検査を追加し、麻酔に耐えれるか解釈します

それをその医師に返し、(診療報酬の関係も有り)看護記録の情報からその医師記録が作成されます。必要なら診察しますが少しで済みます。

 

これが我々の『診療の補助』です。

特定行為とかは正直どうでもいいと思っています。

医師がやれるときには医師がやれば良いです。

やれないときに似たようなことを看護師のやり方でやります。

 

気管挿管を看護師がしてはいけないという話がありましたが、医師が診療の補助として看護師に気管挿管を求めたら気管挿管をします。これはOKなんですよね。

ERなどで進める検査も事前に取り決め事項があればOK。

 

技術や知識的にできるかできないかは次の問題。

その医師が教育すれば気管挿管ができる看護師になります。

医師はどの看護師でもやれやれというわけではなく、その看護師には気管挿管が任せれることを知っているから診療の補助として指示します。

そもそもどれが診療の補助を越える絶対的医行為かわかりにくいですが。

この【気管挿管】が【初診の腹痛患者の診察】に変わっただけです。

 

変わることで医師法第17条に抵触することと、診療の補助の拡大解釈の結果、都合が良い方を取ります。

「診察」が医業なら、NPは「観察」と言います。

NPの観察が診察というなら、医師を導きます。

 

これらは、看護師1人ではやっていません。

医師の指示無く診察し処方し帰していません。

あくまで医師の右腕となって戦ってきたあと、必ず帰ってきます。というよりも帰ってこなくても結果は同じですが、問題をなくすために帰ってくる形をとっています。

そして医師は自ら診察をしなければならないので、NPが持ってきた情報を医師が確認しつつ自ら診察をし(ちょっと)記録し処方します(治療プランを作ります)。1から1人でした場合と比べて仕事がかなり削減されます。

信頼できる看護師には医師から色々任されているのと一緒です。

任せられないという考えの医師は1人ですればいいと思います。

 

これが海外のNurse practitionerだと帰ってこなくてもよくなります。

診断、処方まで行い、連携医とざっくり共有しています。

 

ただ医師業務をNPという看護師が肩代わりしているだけではありません。

我々は医師業務も看護業務も(理解)実践できるようになることで、お互いのコンフリクトを解消する役割も持っています。

NPがいるチームといないチームでは大きな差が出てきているのをお気づきでしょうか?

 

看護師の就活サイトはたくさんありますが、自然発生的にまとめサイトができます。

それはなぜか。一見そのサイト1つ1つの質が重要に見えますが、それぞれの役割を集約し比較するポジションも必要なんです。(正しい例えかわかりませんがw)

 

医師といっても皆得意不得意が違います。

看護師も同様。

それを判断しそれぞれ苦手なところを補完できるのは今のところNPだけだと思います。

だから、チームワークが良くなります。

NPの観察が医師の診察=医業だろというならそこはしません。

それがしたいわけではありません。

でもNPしかやれないことはここにあります。

 

これではダメですか?

 

それなら、時間外業務が減ります・知識や技術が上がります・その病棟の患者満足度が上がります・離職率が減ります・平均在院日数が短くなります・収入が増えます・・・

 

過去日本NP学会で出してきた成果です。

(多少盛り過ぎたかもしれません)

こういうポジション、絶対要らないと言い切れますか?

 

私はあってもいいではなく、無くてはならないと思います。

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