離島と都会を行き来する診療看護師のブログ

primary care NPとして離島での道を開拓する

2020-01-01から1年間の記事一覧

看護師の臨床推論② 感度・特異度・尤度比

感度・特異度 について紹介します。 ◆感度◆ ある疾患が本当に存在する場合、検査でどのくらい陽性になるのか ◆特異度◆ ある疾患が本当に存在しない場合、検査でどのくらい陰性になるのか 人間の体はみんな違ってみんな良いなので、ある病気に罹患し検査を受…

看護師の臨床推論①

看護師界で最近耳にする『臨床推論』。 医師の臨床推論は、診断のために必要で、 看護師の臨床推論は、緊急性の判断のために必要と言われている。 よくいう、ベテランナースの直感 “なんかへん” これを論理的に示した言葉が、いわゆる看護師界の臨床推論では…

とある医師会病院 看護部長の診療看護師活用に関する考え方

ある医師会病院に勤めていた際に、診療看護師として苦悩した。 今回は、その内の一部を公表してみる。 当時の看護部長のビジョン――― 医師1人当たりの患者数が多い診療科にNPを どこにNPを配属するか。。 管理者であれば、これをまず第一に考えるだろう…

診療看護師(NP)の都市伝説?! 続き

戦争だけでなく、新型コロナウイルス【COVID-19】を代表とする、未知のウイルスや細菌の感染拡大によるまさに今のような危機の時も、NPが最前線に立つ日が来るのかも、、、 実際、日本が参考としているアメリカのある州のNP制度は、HIVがパンデミックした際…

診療看護師(NP)の都市伝説?!

あるご高名な救急医と一緒に仕事をしていたときの話。 その医師は周りからは厳しいことで有名でもあり、苦手としている看護師も少なくはなかったが、僕はとても多くのことを学び、信頼している医師の1人だ。 そんな医師から突拍子もなく声をかけられ、 「お…

特定看護師と認定看護師

認定看護師はその名の通り、皮膚排泄ケア認定看護師、集中ケア認定看護師等各専門領域を持つ看護師である。 しかし、特定行為研修の制定後に、日本看護協会は看護師の特定行為と認定看護師のスペシャリティをMIXした新たな認定看護師制度を作成した。 どうい…

NPおすすめ本① 内科全般

NP向けに書かれた書籍は数少ないのが現状。 医師と看護師の隙間産業な面から見れば、どちらの本も読みながらいいとこ取りしていくのが正解なのかもしれないが、医療系の書籍はなんせ値段が高くどこの本屋にもあるものでもない。 なので、読んで参考になっ…

診療看護師(NP)と特定看護師

この診療看護師(NP)におけるおおまかな制度の流れは、10年前に草間朋子先生(元日本NP学会初代理事長、現東京医療保健大学副学長)が、大分県立看護科学大学学長時代に大分県での医療問題から我が国におけるNPの必要性を唱え、世界のNPを視察し大分県で始め…

診療看護師(NP)とは

一般社団法人 日本NP教育大学院協議会 による定義 医師や他の医療従事者と連携・協同し、対象とする個々の患者の診療上および療養生活上のニーズを包括的に的確に評価し、倫理的且つ科学的な根拠に基づき、必要とされる絶対的医行為を除く診療を自律して、効…

ブログの目的

診療看護師、NPが大分で誕生し10年。 応援していただいている医師、看護師も増えてきてはいるが、まだまだ認知度が低く、制度も不安定な状態。 この先発展しそうだが、どうなるか正直不安(役割的にもお金的にも)。 診療看護師になってからも道は険しく、…